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JSEFのビジョン

2003年7月1日 社会起業家フォーラム代表 田坂広志

二人の石切り職人

旅人が、ある町を通りかかりました。
その町では、新しい教会が建設されているところであり、
建設現場では、二人の石切り職人が働いていました。

その仕事に興味を持った旅人は、
一人の石切り職人に聞きました。

あなたは、何をしているのですか。

その問いに対して、石切り職人は、
不愉快そうな表情を浮かべ、
ぶっきらぼうに答えました。

このいまいましい石を切るために、
悪戦苦闘しているのさ。

そこで、旅人は、もう一人の石切り職人に
同じことを聞きました。

すると、その石切り職人は、
表情を輝かせ、生き生きとした声で、
こう答えたのです。

ええ、いま、私は、
多くの人々の心の安らぎの場となる
素晴らしい教会を造っているのです。


どのような仕事をしているか。

それが、我々の「仕事の価値」を定めるのではありません。

その仕事の彼方に、何を見つめているか。

それが、我々の「仕事の価値」を定めるのです

 

 

いま、なぜ、我が国の変革が進まないのでしょうか。

それは、決して、政治や行政の改革、経済や市場の改革が
壁に突き当たっているからではありません。

もう一つの大切な変革が、忘れられているからです。

それは、何か。

我々一人ひとりの変革です。

我が国の変革を成し遂げるためには、
「政治の在り方」や「経済の仕組み」の変革だけでなく、

我々一人ひとりの
「生き方」と「働き方」の変革が求められています。

では、いま、求められる
我々一人ひとりの変革とは何でしょうか。

それは、「社会起業家」としての「生き方」と「働き方」への変革です。


「良き社会」を実現しようとの志を持ち
「良き仕事」を残そうと歩み続ける
「社会起業家」


その「社会起業家」としての「生き方」と「働き方」への変革です。

では、その「生き方」と「働き方」とは何でしょうか。

それは、次の「7つのスタイル」です。

立志  /  「良き社会」を実現しようとの「志」と「使命感」を持ち
成長  /  自分自身の「人間成長」と「自己変革」を通じて
共感  /  多くの人々との「共感」と「協働」を生み出し
革新  /  「現在の事業の革新」や「新しい事業の創造」を行い
創発  /  それらの営みを通じて「新しい社会」の創発を促し
信念  /  生涯にわたってその「社会変革」の歩みを続け
伝承  /  次の世代にその「志」と「使命感」を伝えていく

その「7つのスタイル」です。


この「社会起業家フォーラム」
(Japan Social Entrepreneur Forum / JSEF)は、

そうした「社会起業家」としての
「生き方」と「働き方」を広く社会に提唱し、

そうした「生き方」と「働き方」をめざす人々を
支援するために生まれました。